必要証拠金とはFXで取引する際にポジションを保有するために必要な金額になります。
口座資金(評価額)が必要証拠金を下回った場合、追加で資金を入れるように警告がきたり、さらに評価額が下がった場合には強制的にロスカット(強制決済)になったりします。
ポジションを保有する前に必要証拠金の計算を自分ですることによって、適正な資金量を管理することができます。
基軸通貨と決済通貨

[EURUSD]通貨ペアの場合左側の[EUR] を基軸通貨、右側の[USD]を決済通貨と呼びます。
[EUR]を[USD]で売買する場合の価格がレートとして表示されていることになります。
必要証拠金を計算する場合、この左側の基軸通貨をクロス円で計算することになります。(日本円口座の場合)
この場合は[EUR]が基軸通貨となるので、左側が[EUR]、右側が円である[JPY]、つまり[EURJPY]通貨ペアを使って計算します。
必要証拠金の計算方法
必要証拠金は下記の式で計算できます。
必要証拠金 = 通貨レート(クロス円) × ポジション数 / レバレッジ
ポジション数はロット数ではなく通貨数で計算します。例えば1Lots = 100,000通貨の場合、0.1Lots取引する場合は10分の1
である10,000を数値として使用します。
レバレッジは国内であれば25倍、海外であればFX会社に応じたレバレッジを使用します。
計算例)
・EURUSD
・レバレッジ25倍
・0.1Lots(10,000通貨)
・EURJPY = 144.755(EURに対するクロス円)
この場合は下記のように計算して必要証拠金を出すことができます。
144.755 × 10000 / 25 = 57,902円(必要証拠金)